ストーンズ展覧会の内容

●ストーンズが使用した機材 ギター・アンプ・エフェクター、ドラムセットなどを徹底調査。

■行ってきましたよ、宝物が待ってる五反田へ
以前イギリスで行われたExhibitionismの様子をテレビで観て、確かその時は日本で行われるか、決定してなかったと思いますが、日本に来たら絶対行くっ!って心に決めてました。

運命でしょうね。

日本で開催される期間内に、始まってすぐの3月23日に東京での仕事が入り、しかもに前日のリハは15時からということで、五反田へ行ける時間がとれたんです!

まぁ私の個人的スケジュールはどうでもいいということで、さっそく展示されていたストーンズの貴重な展示物をざっくり紹介し、じっくり観てきたキースリチャード、ロニー、ミック、チャーリーワッツのドラムセット、ブライアンジョーンズの使用楽器をご紹介していきます。

会場内は展示物の撮影可能でした(行くまで知らなかった)

会場に入るとエントランス左側の壁にドーン!とこれ



ミック、キースが住んでたアパートの部屋を再現したコーナーがあり。
テーブルの上には、しけもくでいっぱいの灰皿、転がったビール瓶と、マディやチャックベリーのレコード。

あ~いっぱいありすぎてキリがない。
ストーンズ好きは絶対行くべきです。
もう日本では行われないかもしれないし、この企画さえもうやらないかもしれないし。

ちなみにコレはお土産もの。図録とステッカーと、ポストカード。あ、あとソックスも買いました。
トートバックは、チケットとセットで買ったので、売店には売ってない限定もの。

左下はうちのネコの足です(笑)



では、こっからが楽器や機材を。

右から
●キースリチャーズの
「ハーモニー製の12弦アコースティックギター・ジャンボナチュラル」
ガラス越しですが、わずか十数センチ先(たぶん20cmも無いんじゃないかなぁ)にあるので、ボディやヘッドの傷とか、ネックのすり減り具合とかよ~く見えました。

その左隣のフルアコタイプが同じ
「ハーモニーのギター・メテオH70サンバースト」
メテオはキースが自分で買おうと思った初めてのエレキギターだそう。

この二本は1963年の同じ月に購入し、レコーディングでも数えきれないほど使用しているとのこと。

そして白いピックガードがついてるのが、ブライアン・ジョーンズの
「ストラトトーン・1963年頃ハーモニー製。」
キースがメテオを買う前に日記でこのギターのことを書いてるそうです。ファーストシングルの Como on と 1964年のデビューアルバムで使用。

一番左のネックのヘッドが巻きのやつが、RCAスタジオで行ったアフターマスのセッション中に LADY JANEと、I am waitingでブライアンが使った
「1966年製のVOX ダルシマー」


Harmonyは、アメリカのメーカーで、最盛期にはアメリカの楽器生産数の最大のシェアを誇っていたそうです(知らなかった~)
ハーモニーのギターは、日本国内でも中古で手に入れることもできます。
でもメテオは人気でデジマートで見かけても「ASK」が多いです。いったいいくらで取引してるんでしょう、、、、。

写真じゃみづらいんですけど、ダルシマーの横にブライアンの使っていたハーモニカもありました。ノット・フェイド・アウェイやSTONED、I just want to make love to youなどで使用。

●Harmonyの中古ギター




●1965年の後半から1968年の中盤にかけて、チャーリーはスタジオでもライブでもこのドラムを使いまくったそうです。
「1965年ラディック・スカイブルー・パール・キーストーンバッジ」

リンゴ・スターが買ったのと同じシャフツベリーアベニューにあるお店で買ったとのこと。ちなみにリンゴのはダークグレイ・パールだそうです。

スネアとタムの打面も生々しくて涙がでそう、、、。

キックペダルはスピードキングだったんですね。


●ロンドンにあったオリンピックスタジオが再現。

デビューのカムオンをはじめ、悪魔を憐れむ歌などレコーディングされている。

ここにあった楽器、機材、まず目につくのはチャーリーのドラムセット
「1972年頃のグレッチ・ブラック・二トロンストップ・サイン・バッチ」
タム、フロア、バスドラ

1960年製ラディック・スーパー・センシティブ・スネア、グレッチとロジャーズ製の金具などで構成。

1972~1978年にかけ、アルバムメインストリートのならず者や、山羊の頭のスープ、It's only Rock'n'Rollなどのレコーディングで使用されたもの。



左側にかけて写ってる鍵盤が、イアン・スチュワートの「アイェロ&サンズ製のピアノ」
彼の私物だったもので、60年代から70年代初期にかけ、主にリハーサルやツアーで使用していた。


床にある民族楽器は、画面左の小さいのが「タブラ」という打楽器。側面には伝統的なインドのデザインが施されています。

真ん中がの中くらいのが、アフリカン・ドラム
スティック?バチ?が乗っている大きいのがスネア

1967~1969にかけ、サタニック・マジェスティーズ、ベガーズ・バンケット、レット・イット・ブリードのレコーディングで使用。


で、わかりますかね?ドラムの右側にある透明ボディのギター。

これは「ダン・アームストロング製のギター1970年頃」キースが使用。
ベースもこのダン・アームストロングを使っていたけど、ビル・ワイマンも「重すぎる」ということで使うのをやめたそうです。

そして右隣、黒いギターが
「1957年製GIBSON レスポール・カスタム」
キースがBetween the Buttons、サタニック・マジェスティ、イッツオンリーロックンロール、スティッキー・フィンガーで弾いている。

そのレスポール・カスタムの後ろにあるアンプが「アンペグSST」「1975年製AmpegのSTVスピーカー・キャビネット」
スペックは120ワット、12インチが4発
キースのはスピーカーカバーにサイケな模様がデザインされてます。
ちょろっと調べたら、ヘッドのSSTは意外とEbayとか、セカイモン(sekaimon)とかで売りに出されてたりしてますね。だいたい300ドル前後。数は少ないですが。


SSTの右側、写真中央にある背の低い黒いアンプは「アンペグB-15N」
チューブのBASSアンプで、15インチが1発。
これ、ヘッドをキャビ内に収納できるそうですね。そしてジェームス・ジェマーソンのモータウン・サウンドを支えていたアンプとしても有名で名機とされてます。

その右側にある鍵盤が「ハモンドオルガン C-3」
ブライアン・ジョーンズや、イアン・スチュワート、ビリー・ブレストン、ジャック・ニッチェなどが1966年~1972年頃使用していた。


左上にある透明な竿が、ビルワイマンの「1970年ダン・アームストロング製・ルーサイド・ベース」
ボディのところにストーンズのシンボル、ベロのステッカーが貼ってあり、またボリュームなどのコントロールつまみが動かないようのためか、つまみのところが固定されてるようにテープが貼られています。


中央にミックのマラカスとタンバリン、そして椅子の真上に見えるのが、ハモンドオルガンC-3用のレスリーキャビ。


右上の2台並ぶフェンダーのコンボアンプは「スーパーリバーブ」です。


ここのオリンピックスタジオコーナーには展示されてなく、写真と説明だけあった楽器のことも載せておきます。


●ブライアン・ジョーンズの「ギブソン・スタンダード・ゴールドトップ1968年」
あのジャンピング・ジャック・フラッシュや無情の世界、またロックンロールサーカスでもプレイしているこのギター、生で拝見したかったです。ってゆうか、このレスポール「所蔵:ビルワイマン」ってなってるのがまた興味深いです。

下のサンバーストは
●キースリチャーズの「ギブソン・ファイヤーバード・ノンリヴァースⅦ・1966年」
Between the Buttons、ベガーズバンケット、レットイットブリードや、Sticky Fingers、Their Satanic Majesties Requestのレコーディングで弾いた。


●ボビー・キーズのサックスは「セルマーのマーク6」
ブラウン・シュガーで使ったサックスは、ハードロックカフェに寄贈されたそうです。


ではここからロン・ウッドのギターたちを


●画像の一番左が「ZEMAITIS(ゼマイティス)のレプリカ2005年頃」
ボディの銀プレートの彫金はダニー・オブライエン
リアとフロントのピックアップの間には、「CUSTOM DELUXE A・C・ZEMAITIS BY GRANO」と彫られ、ボディの下に小さく「DAN O’BRⅠEN」と名前が彫られています。

独特なロニーのスライドの音はこのボディも影響も強いのかもしれませんね。

そして画面中央にあるサンバーストのストラトが
1955年製のフェンダー・ストラトキャスター
これは1979年にロニーが発表した、ソロ3作目「Gimme Some Neck」を作った後で、コロンビアレコードからプレゼントされ、また同時進行で制作されていたストーンズのアルバム「女たち」のレコーディングでも使用している。
「MISS YOU」といえばこのストラトって感じですよね~

ロニーが自分のバックボーンだ、というように、展示場では、ボディの傷がたくさん見えて、使い込まれているのがよくわかります。

画面右側になる黒いのが、
ゼマイティスのカスタム・ブラック
3ピックアップ、ボディにパールが装飾されています。
ロンドンで行われた「ブルー&ロンサム」のレコーディングセッションの中で、スライドギターで使用。

ロニーのスライドは、デュアン・オールマンの弾き方に影響されたと述べています。

一番右に見える黄色いのが
ギブソン・レスポールスペシャル”ジェシ・エド”1956年製
ロニーがロスに住んでいた頃、仲良くしていたタジ・マハールのバンドで活躍していたジェシ・エド・ディビスから譲り受けた。
60年代後半に。
ロニーにとって特別なギターで、とても馴染みやすく、独特のサウンドでいろんな曲に使っているよ。」

ネックもボディも傷だらけですが、とてもかっこ良い佇まいでした。

レスポールスペシャルといば、思い出すのは。元ブルーハーツのマーシー。
彼も、デビュー当初はスペシャルのビンテージを弾いてますね。
今はジュニアが多いようですが。


●画像の左にある小さいシンバルとかカズーとかあるのがチャーリーワッツの「トイ・ドラム、ザ・ナチュラル・ジャズ・バンド、1930年製」
サセックス州のルイスにあるアンティークショップで購入したそうです。
チャーリーはガラクタや何やらを集めるのが趣味なんだそうです。

このハート型のホールのアコギはロンウッドの。2001年。


ミックのギター:1963年製のGIBSON ハミングバード

ナチュラルカラーのボディ、ラッカー割れ?がたくさんあり歩んできた時代を感じさせます。
このギターで書いた曲は、無情の世界、SWEET VIRGNIA、デッドフラワーズ、悪魔を憐れむ歌など。


左にあるのはミックのブルースハーモニカ
1970年頃のH・ホーナーのマリンバンドとヴァンパー。
しかしハーモニカも高くなりました。私が10代の頃、90年代は10ホールのマリンバンド、1個2500円くらいだった気がするのに、今4000円超ですもんね。


そしていよいとキースのギターコーナーの紹介です!


私が行ったのは平日の金曜日、オープン時間のAM11時から入場しましたので、それほどギッチリとは混んでいませんでした。

キースのギターコーナーはやはり皆さんマジマジと眺めて、そして写真を撮って。
そして目をウルウルさせながら結構時間をかけて観るんですけど、皆さんね、素晴らしいです。誰~も文句を言わず、ひとつ一つ順番を待っているんです。
みんな同じような気持ちなんでしょうね。


アーニーボール・ミュージックマン・シルエット、ホワイト・1987年製
お気に入りだった試作品のアーニーボール・ミュージックマンは盗まれてしまったんで、それの生産モデル。

ピックアップはストラトのようにリア、センター、フロントと3つ。コントロールノブはボリュームとトーンだけでテレキャスのようで面白いです。

よく見るとリアとフロントがハムバッカーで、センターのピックアップがシングルになってます。
盗まれた試作モデルを1989-1990年のスティール・ホイールズのツアーで弾いた。


テッドニューマン・ジョーンズ製カスタム5弦、ダークウッド1971年頃
オープンGチューニングの5弦ギター、ペグも5つ。
ボディはフローリングの床みたい(笑)継ぎ接ぎ木目。


ギブソン・レスポールジュニア・ストリップド、フィニッシュ・1960年製
最初に使ったのは1972年のジャマイカ、キングストンにあるダイナミック・サウンドでのセッションで「山羊の頭のスープ」を録音。

その後、1981~1982年のアメリカとヨーロッパのツアーんためのリハーサルの際も使われている(マサチューセッツ州ロング・ヴェイ・ファーム・スタジオ)

ブリッジの下のボディのところに貼ってある「High Level+7」というステッカーは、70年代にキースが貼ったもの。


黒がかっこええ!

フェンダー・テレキャスターカスタム・1972年製
1975年6月5日、ツアーの休みにテキサス州サン・アントニオ市にあるコールドウェル・ミュージックカンパニーで、364ドルで買ったテレキャス。

今でもメインの1本で使われてるギター

当然6弦は張ってませんでした。
いやーなんかじ~んとしました、涙が出そうでした。
きっとそんな風になったのは決して僕だけじゃないはずだ。


エピフォン・カジノ ES-230TDV サンバースト・1963年購入
キースはストーンズ初期の「イングランズ・ニューエスト・ヒットメーカーズ」や「12×5」「The Rolling Stones No. 2」など、5枚のアルバムで使用している。

そうかぁ、キースもカジノを、、、って、私のメインギターがカジノなので(1990年の日本製ですが)なんとも感慨深い思いでした。

使い勝手が良かったと、スタジオやクラブのライブでも長いこと使っていたというキース。
そうなんすよね~使いやすいんですよ。
大きい会場ではフィードバックやハウりが抑えられないようになってきたから、レスポールにようなソリッドギターを使うようになったとのことです。


メイトンEG240・ナチュラル1960年製
オリンピック・スタジオで行われた「Let It Bleed」のセッション(1969年)で使用。

MATONはオーストラリアのギター。

オリンピックスタジオでの写真には、フロントにピックアップが付いているけど、現在は付いていませんでした。


ギミーシェルターのレコーディング中、曲の終わりの方で、ぐにゃぐにゃしてきて、最終的には折れてしまったという。
フェードアウトだったから良かったって(笑)


まだまだ続きます。また後日更新します。










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